海外送金で口座情報を間違えてしまった時の対処法!まずは組戻しの手続きを
「海外送金をしたら、口座番号が間違っていることに気がついた」
「取引で利用した海外送金業者に問い合わせをしたけど、解決しない」
さらには誤送金してしまった相手に、すでにお金が使われていないかと考えると不安でいっぱいになります。
本記事では、このようなお悩みをお持ちの方のために、下記の内容に沿って解説しています。
- 海外送金で口座情報を間違えたら「組戻し」の手続きが必要
- 海外送金で口座情報を間違えたときのお金の行き先と対処法
海外送金で口座情報を間違えてしまった場合は、組戻しの手続きが必要です。楽天銀行のQ&Aには以下のように記載されています。
ご利用の銀行によりますが、基本的に組戻しの手続きが推奨されています。銀行へ依頼し、誤送金してしまった相手から本来の受取人の口座へ送金できないかと考えるかもしれませんが、対応してくれる銀行は限られているでしょう。
口座情報を間違えて海外送金をしてしまった場合は、組戻しの手続きをして、返金されてから再度送金し直す必要があります。
海外送金で口座情報を間違えたときのお金の行き先と対処法
お金の行き先で考えられるのは以下の2つです。
- 間違えて記載した番号の口座に着金
- 中継銀行間でお金が浮いている状態
次章では、それぞれのケースにおける対策をご紹介します。
間違えて記載した番号の口座に着金した
このようになった場合はご利用の海外送金サービス事業者に連絡を取り、誤送金先の方に返金を依頼してもらう必要があります。受取人が返金を了承してくれるといいですが、そうでない場合は返金してもらえないケースがあります。
海外送金サービス業者を利用した場合は、自身で受取人へ連絡する必要があるケースが多く、同サービス業者に受取人の連絡先を聞く必要があります。
受取人の連絡先を教えてくれる業者であればいいですが、個人情報保護の観点から教えてもらえないケースもあり、こういった場合は返金してもらえない可能性が非常に高くなるでしょう。
誤送金先の受取人が良い人であれば良いですが、口座番号違いは基本的にお金が返ってこないものと思っておいた方がよいでしょう。ですので、送金先口座の登録時には、間違いないように2回も3回でも再確認をすることをおすすめします。
中継銀行でお金が浮いている状態
口座情報を間違えた場合、受取人に届かず銀行にも存在しない「お金が浮いている状態」となることがあります。YouTubeで検索すると、このような経験を語っている方が複数人見られます。(https://youtu.be/UwDW81yiR7A)
「受取人の名義はあっているけど口座番号を間違えた」といったような状況では、銀行から見ず知らずの人に送られないことがあります。なぜなら銀行は、受取人の口座に着金する際に口座番号や名義が一致しているか確認するからです。
しかし銀行間で送金する際は、受取人の名義と口座番号を厳密に確認せずに送金するといったケースがあります。
どういうことかというと、中継銀行1では「香港に送るお金」として中継銀行2に送金されますが、中継銀行2は「口座番号が違うため、香港に送るお金ではない」と判断してしまうことがあります。そうなると中継銀行1と2の間でお金が浮いた状態になります。(下記図参照)
※架空の『いろは銀行』を利用して海外送金する場合は以下のようにお金が送られます。
お金が宙に浮いている状態(いろは銀行中継1といろは銀行中継2の間)では、ご利用の送金サービス事業者に連絡を取り、着金していないことを報告して問題を確認してもらう必要があります。
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海外送金で口座情報を間違えて送ってしまった場合の各行の対処法
誤送金してしまった場合は組み戻し手続きを行うことで返金を見込めます。各行の返金手続きについてご確認ください。
受取人名が間違えた場合は振込の訂正、金融機関を間違えた場合は振込の組み戻し、口座番号を間違えた場合は送金の取消しを、それぞれゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口にて手続きを進める必要があります。(ゆうちょ銀行:間違って振込をしてしまった場合)
誤送金先の了承を得られた場合のみ返金可能で、返金された場合は手続きの際の費用がかかります。返金の成否に関わらず誤送金の際にかかった費用は返金不可です。
インターネットバンキングで誤送金をしてしまった方はインターネットバンキングにログインして「お取引記録」にて振込状況を確認してください。(三菱UFJ銀行:振込内容を間違えてしまった場合)
取引状況が取引エラーとなっていれば、何も手続きなしに再度正しい口座情報を入力して送金手続きを進めます。取引状況が取引完了となっている場合はテレフォンバンキングにて組み戻し手続きを進める必要があります。
組み戻しには手数料880円(消費税込)がかかり、相手の合意がなければ返金されません。
テレフォンバンキング電話番号
(国内から)0120-383-222
(海外から)+81-42-311-7777
受付時間9:00〜21:00
誤った口座情報を入力して送金が完了してしまっている場合は、組み戻し手続きが必要です。(楽天銀行:振込内容を間違えてしまった場合)
楽天銀行カスタマーセンターに連絡をして手続きを進めます。組み戻し手数料は880円(消費税込)で、誤送金先の了承がない限り返金されません。
楽天銀行カスタマーセンター電話番号
0120-776-910 (営業時間:全日9時~17時)
携帯電話・PHS等からは0570-064-924(通話料有料)
国際電話をご利用の場合は03-6832-2255(通話料有料)
登録しているメールアドレスから組み戻し手続きのメールを送り、手続きを進めます。(ソニー銀行:振込情報を間違えてしまった場合)
送信先はsupport@sonybank.netで、送信内容は以下の通りです。
- 氏名
- 注意事項を確認済みであり、組み戻しをご希望である旨
- 組み戻しをする理由
- 組み戻しを希望されている振り込みの受け付け番号(サービスサイトへログイン後「振込・入出金」-「振込」-「振込履歴」から確認)
誤送金先の方の合意がなければ返金されないケースがあります。また国外へ住所変更している方から振込した場合は、返金依頼が書面での手続きになります。
組み戻し手続きは店頭窓口にて行う(https://www.smbctb.co.jp/news/2021/pdf/news_030121_01d.pdf)とされています。
国内の組み戻し手数料は880円で、国外を含む組み戻し手数料は2500円です。他行同様、誤送金先の同意がない場合は返金されないこともあります。
どうしても店頭に足を運べないという方は、以下の電話番号からSMBC信託銀行プレスティアへ問い合わせしてみてください。
国内から:0120-110-330(通話料無料/24時間365日)
上記の電話番号がご利用いただけない場合
046-401-2100(有料/24時間365日)
海外から:81-46-401-2100(有料/24時間365日)
Wiseでは組み戻しを行っておらず、誤送金先に着金するまでに利用者がキャンセルする必要があります。(Wise:受取人の口座情報に間違いがあった場合)
キャンセルできるかどうかは以下の方法でご確認ください。
- Wiseアカウントへログイン
- ホームからアクティビティを確認
- 送金をキャンセル
キャンセルができる条件は、送金手続きの作成後・入金確認待ち・送金処理中の3つのみです。これら3つ以外の場合は、受取人と直接やりとりをする必要があります。
受取人に誤送金だという旨を伝えて送金し返せるかを話し合い、返金してもらいます。
個人情報保護などでWiseへ問い合わせしても、受取人の連絡先を教えてもらえない可能性があります。こういった場合はうつ手がなくなってしまうことが考えられるので、誤送金先に着金する前にキャンセルの手続きをしましょう。
\日本語で気軽に相談/
海外送金で口座情報を間違えてしまった場合は組み戻しの手続き
基本的にはどちらの銀行も、口座情報を間違えて送金してしまった場合は組み戻しの手続きが必要です。
誤送金先の口座まで着金していない場合は銀行の方で対応してもらい、送金を取り消しできます。誤送金先へ着金してしまった場合は、受取人の了承を得ることで、返金をしてもらえます。
日本の銀行で送金をした場合は受取人への了承確認を銀行側で行ってもらえることが多いですが、Wiseなどを利用した場合は自身で受取人へ連絡して確認する必要があるため注意が必要です。
繰り返しになりますが、誤送金先の受取人が良い人であれば良いですが、口座番号違いは基本的にお金が返ってこないものと思っておいた方がよいでしょう。少額のお金でもハラハラしますし、金額が大きくなるとそれこそ夜も眠れないでしょう。
資産運用のためのお金であれば、投資チャンスも自分の元金も失う可能性がありますし、子供のための学費の送金などであれば、学校からのペナルティもあるかもしれません。
事前の確認は面倒な部分もあると思いますが、後で苦労しないように送金先口座の登録時には、間違いがないよう2回も3回でも再確認しておきましょう。
海外送金やその他海外生活でのお金のお困りごとがございましたら、OSSJまでお気軽にお問い合わせください。