【2023】HSBC香港の小切手(チェック)の書き方、受け取り後の入金方法まとめ

日本ではあまり見かける機会のない小切手。しかし海外ではビジネスの現場などでよく小切手が使われる国もあります。香港でも小切手がよく利用されます。

現金やカードだけで金銭のやりとりが完結すれば良いのですが、商文化の違う国とお仕事をしていると、やはり小切手での支払いや受け取りをする機会もあるでしょう。

はじめての方や慣れない方、英語が苦手な方だと

「小切手で支払うことになったけれど、書き方が分からない」
「小切手を受け取ったものの、どう換金すればいいのか分からない」

と困ってしまうシーンもあるかもしれません。

この記事ではHSBC香港を例にして小切手の書き方や換金方法をお伝えします。
いざというときに慌てないためにも、ブックマークするなどしてご活用くださいね。

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HSBC香港で発行できる小切手はBearer cheque(ベアラーチェック)とCrossed cheque(クロスドチェック)の2種類です。

なお小切手は英語で「チェック」といいます。イギリス英語では「Cheque」、アメリカ英語で「Check」とスペルが異なりますが、どちらも発音は同じです。香港は英国の影響を大きく受けてきたため、「Cheque」と表します。

HSBC香港で口座開設をすると香港ドルの当座預金を決済口座とする小切手帳「HongKong Dollar Chequebook」を1冊もらえるほか、インターネットバンキングでも小切手帳を注文できます。

そもそも小切手とは?

小切手は現金同等の価値を持つ紙切れです。お金を支払う人を「振出人」、お金を受け取る人を「名宛人(または所持人)」といいます。支払いの場合は小切手の券面にお金を受け取る人の名前や金額を書いて使います。

大きな金額をやりとりする際には現金とくらべて盗難のリスクが低いといえるでしょう。また欧米といった香港以外の国・地域でも使える利便性があります。

さらに小切手は手形と違って期日がありません。受け取ったらすぐに換金できるため、「現金払い」が一般的な香港では小切手がよく使われます。公共料金や保険料の支払い、経費の支払い、家賃の支払いなど、日本では現金や引き落としが一般的な支払いでも香港では小切手が使われるケースも。

次にHSBC香港で発行できるBearer cheque(ベアラーチェック)とCrosed cheque(クロスドチェック)を紹介します。

Bearer cheque(ベアラーチェック)

Bearer chequeは日本語でいうと「持参人払小切手」あるいは「無記名小切手」です。Bearerは「持参人」という意味で、Bearer chequeはその小切手を持っている人なら誰でも、発行元の銀行の窓口で現金に払い戻しできます。お金を受け取る相手を指定しないので「無記名」であるわけです。

Bearer chequeは誰でも換金できるため、柔軟性にすぐれています。一方でマネーロンダリングに使用されたり、なんらかのトラブルで意図せず第三者に渡ってしまった場合には勝手に現金化されたりする恐れがあるため、注意が必要です。

安全面では次に紹介するCrossed cheque(クロスドチェック)のほうが優れていますが、Bearer Chequeでも書き方を工夫すれば安全性を高めて使用できます。

Crossed cheque(クロスドチェック)

Crossed cheque(クロスドチェック)は「線引小切手」、「銀行渡り小切手」とも呼びます。香港で一般的に使用されるのはこちらのCrossed chequeです。小切手のまんなかに線が2本引かれており、上から「Account Payee Only(受取人の口座にのみ入金)」と印字がある点が特徴です。

Bearer chequeが「その小切手を持っている人なら誰でも」換金できるのに対して、Crossed chequeでは指名された受取人の口座でのみ、換金できます。もし小切手の盗難や紛失があっても第三者では現金化ができないため、Bearer chequeよりも安全性が高いといえます。小切手での支払いがはじめての方はCrossed chequeを利用すると安心でしょう。

小切手(チェック)の支払い方法と書き方の5ステップ

小切手での支払いは当座預金口座を使います。普通預金の口座ではありませんので、注意しましょう。また小切手を渡したあといつ引き落とされても良いように残高の確認、資金の移動も忘れないようにしましょう。

ここからは具体的に小切手の書き方を説明します。

  1. Day Month Year…小切手で支払いをおこなった日、記入日です。日→月→年の順番に気をつけましょう。数字でもOKです。
  2. Pay…小切手を支払う先です。個人名や企業名を記入します。佐藤花子さんに支払う場合は「SATO Hanako」とローマ字で書きます。
  3. HK dollars…支払い額の記入欄です。数字ではなく、英語で記入しましょう。
  4. HK $…今度は支払額を数字で記入します。
  5. Authorised Signature(s)…銀行に登録したサインを記入します。法人の場合はサインのほか、会社印鑑も必要です。

ポイント1:英語での金額記入(手順3)

たとえば2,500香港ドルを支払う場合は「Two Thousand Five Hundred Dollars Only」と書きます。2,500香港ドル15セントのように、セントの支払いもある場合は「Two Thousand Five Hundred Dollars And Fifteen Cents Only」となります。「And」を忘れないように気をつけましょう。英語が苦手な方はWebで調べると確実です。

ポイント2:数字での金額記入(手順4)

数字で金額を記入する際には「セント」の書き方に注意しましょう。

2,500香港ドルの場合は「2,50000XX」、2,500香港ドル15セントの場合は「2,50015XX」のように、セントを分数のように記載します。

セント単位の支払いがない場合でも、分数でいう分子(線の上)に00と書く必要があります。分母(線の下側)はセントの支払いがある場合もない場合もXXです。

Bearer cheque(ベアラーチェック)の安全性を高める2つの方法

Bearer chequeでも書き方を工夫すれば安全性を高められると先の章でお伝えしました。ここではその方法を2つ説明します。どちらか片方ではなく、併用する方法が一般的です。

1. 受取人を限定する

Bearer chequeの特徴は小切手を保有している人なら誰でも換金できる点でしたが、受取人の限定もできます。

Bearer chequeではPay欄と日付欄(Day Month Year)のあいだに「or bearer / 或持票人」と印字されています。この印字に打ち消し線を引きましょう。すると受取人をPay欄に記入した相手のみに限定できます。

2. 銀行口座でのみ換金できるようにする

1の方法で受取人を限定したうえで、銀行口座での受け取りに限定しましょう。小切手の左上角、「The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited」と書かれている左側あたりに「//」と斜線を2本書き加えるだけです。

こうした簡単な2つの方法で、小切手が第三者に渡ってしまっても換金できなくなります。ぜひ活用してくださいね。

小切手(チェック)受け取り後の2つの入金方法

小切手を受け取った際には、銀行の窓口で口座に入金する方法とATMを利用する方法の2種類があります。

どちらの場合も、金額や日付に間違いがないか確認してから手続きしましょう。また入金したい口座の番号がすぐ分かるよう、どこかに控えておくと手続きがスムーズです。

1. 銀行窓口を利用して入金する

HSBC香港の銀行窓口が開いている時間に足を運んで手続きをしてもらえば、その場ですぐに決済がおこなわれ口座にお金が入金されます。キャッシュカードが必要な場合もあるため、念のため持っていくと安心です。

またHSBC香港以外の銀行で発行された小切手や外貨建ての小切手は、ATMではなく窓口で手続きをおこなわなければいけません。

2. 銀行のATM機械「Cheque Deposit」で入金する

窓口での手続きにくらべて時間がかからないため、「Cheque Deposit」の利用がおすすめです。ただしHSBC香港発行の、香港ドル建て小切手にのみ対応しています。

まず機械にキャッシュカードまたはクレジットカードを入れて、必要な項目を入力します。次に小切手を機械に挿入すると、口座へ入金されるしくみです。処理が終わると控えのレシートが発行されるので、なくさずに保管しておきましょう。

なお、窓口では即時入金でしたが、Cheque Depositでは入金までに少し時間がかかります。

まとめ

日本ではあまり使う機会がありませんが、欧米や香港では一般的に使用されている小切手。今回はHSBC香港で利用できる小切手の種類と、支払い方や入金方法を簡単に説明しました。

HSBC香港は海外の銀行ですから、小切手のほかさまざまな手続きにおいても英語や中国語が分からなくて苦労する方もいらっしゃるかもしれません。

OSSJではHSBC香港でのさまざまな手続きに関するお困りごとを幅広くサポートしております。返金保証付きで安心してお任せいただけます。なにかお悩みがある方は、こちらからお気軽にご依頼ください。

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