【2024】フィリピンで口座開設するメリットは?非居住者が開設する方法と注意点を解説
フィリピンの銀行口座を開設するとどんなメリットがあるのか気になっていませんか。フィリピンならではのメリットから非居住者が口座を開設する流れまでおさえれば、すぐにでも資産運用を始められます。
この記事では、フィリピンで口座開設をするメリットと、非居住者が日本から口座を開設する流れを解説します。海外での投資を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
フィリピンで口座開設をすると、3つのメリットを得られます。資産運用を検討している方にとって大きな魅力となるため、ここで解説します。
経済成長率の点から資産価値を高められる
フィリピンは経済成長率が上がっているため、口座開設をすることで、価値の高い資産を得られます。
昭和の日本は高度経済成長期だったこともあり、日本円の価値は非常に高いものでした。しかし、バブル崩壊後に経済成長は低迷し、価値は年々低下しています。
フィリピンは2020年に経済成長率が大きく下がったものの、翌年には5.7%、2023年は5.9%を達成しています。今後も成長する見込みが高いことから、フィリピンに保有する資産の価値が上がると考えられます。
フィリピンのATMで現地通貨を入手できる
フィリピンの口座を開設しておけば、滞在中に現地のATMで通貨を入手できるため便利です。
フィリピンでの投資を考えている方は、現地に足を運ぶ機会もあるでしょう。当たり前のことですが、フィリピンでは日本通貨が使えません。そのためフィリピンで食事やお買い物をする場合には日本円をフィリピンの通貨(ペソ)へ両替しなければなりません。
あらかじめフィリピンの口座を開設し滞在中に必要な金額を入金しておけば、日本から大金を持ち込まずに済みます。現地のATMで必要な金額を引き出せるので、フィリピンに行く機会がある方にとって大きなメリットといえるでしょう。
特別居住退職者ビザ(SRRV)を発行してもらえる
フィリピンの口座を開設し、指定条件を満たせば特別居住退職者ビザ(SRRV)が発行されます。特別居住退職者ビザ(SRRV)はフィリピンへの無期限滞在が許可されるため、フィリピンへの長期滞在を考えている方に大きなメリットになります。
特別居住退職者ビザ(SRRV)の発行に必要な条件は以下の通りです。
- 申請者の年齢が50歳以上
- フィリピンの指定銀行で米ドル定期預金口座を開設
- 10,000〜20,000米ドルを入金している
ビザ申請者の年齢は50歳以上であることが条件ですが、帯同する家族が年齢条件を満たす必要はありません。配偶者と21未満の未婚の子どもを含めることができるため、条件を満たす場合は一緒に申請しましょう。
フィリピンが指定する銀行で米ドル定期預金口座を開設したあとは、ビザ申請前に入金する必要があります。50歳以上の方は20,000ドル、50歳以上の年金受給者は10,000ドルを入金しておきましょう。3名以上の家族で申請する場合は、1人につき15,000ドルを加算した金額を入金しなけれなりません。
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日本支店があるフィリピンの銀行3選
フィリピンに出向く前に、日本で口座を開設したいと考える方も多いでしょう。フィリピンの銀行は日本に支店を置くところもあります。日本で口座開設ができるフィリピンの銀行3つを紹介します。
1.PNB(フィリピン・ナショナル・バンク)
PNBは、1916年に国立銀行として誕生しました。日本における中央銀行のような存在で、現在も国庫としての役割を果たしています。世界中にいくつも支店を置く知名度の高いユニバーサルバンクです。
PNBは国庫としての役割を果たしていることから、倒産リスクの少ない銀行だといえます。東京と名古屋に日本人が常駐する支店があるので、どちらかに足を運んでみましょう。リスクを避けて資産運用をしていきたい方におすすめの銀行です。
2.BDO Unibank
BDO Unibankは、1976年に設立されたフィリピン最大手の商業銀行です。フィリピン国内の支店数やATM設置数が多く、海外に26の拠点を置いています。BDO Unibankに属するジャパンデスクもあり、日本人でも気軽にアクセスできます。
支店数やATM設置数が多いことから、フィリピンに滞在する人にとっては大きなメリットがあります。フィリピンに長期間滞在する、または頻繁に足を運ぶ方に最適な銀行です。
3.メトロバンク
メトロバンクは、1962年に設立された大手の商業銀行です。フィリピン国内に支店やATMを数多く設置しているため、滞在中の入金・引き出しで困ることもないでしょう。
また、日本の三井住友銀行やゆうちょ銀行から、手軽にフィリピンに送金できるサービスを展開しています。ネットバンクを使えば24時間いつでもお金の管理や送金手続きが行なえます。フィリピンの口座に気軽に送金したい方におすすめの銀行です。
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日本でフィリピンの口座を開設する方法
フィリピン非居住者が日本からフィリピン口座を開設することは可能です。必要な書類を用意したうえで日本支店に足を運び、手続きを進めましょう。
必要な書類は銀行によって異なる可能性があるため、事前に確認することが重要です。例として、PNBでペソ口座を開設する場合に必要な書類を見てみましょう。
- 日本国運転免許証
- 健康保険証
- 住民票
- 住民基本台帳
- 光熱費の支払い明細
各銀行の日本支店には、日本人や日本語を話せるスタッフが常駐しているため、足を運ぶ前に電話で聞いておくことがおすすめです。必要書類をすべて準備しておけば、口座開設の手続きもスムーズに進むでしょう。
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フィリピンの銀行口座を開設する際の注意点
フィリピンの銀行口座を開設する際にはいくつかの注意点があります。日本の口座開設時とは異なるポイントがありますので紹介します。
手数料がかかる場合がある
フィリピンに限らず、海外の口座を開設すると手数料がかかることは覚えておきましょう。フィリピンの銀行口座開設で発生する可能性がある手数料は以下の通りです。
手数料 | 内容 | 金額 |
---|---|---|
口座維持手数料 | 口座の最低残高が下回った場合にかかる手数料 | 300~350ペソ(約790~920円)※ |
振込手数料 | 異なる支店に振り込む場合にかかる手数料 | 50~200ペソ(約130~650円)※ |
ATM手数料 | 口座開設銀行と異なる銀行のATMからお金を引き出した場合にかかる手数料 | 11~15ペソ(約29~39円)※ |
送金手数料 | 日本からフィリピンに送金する場合にかかる手数料 | 1,000円~ |
※2024年1月時点のレートから算出
日本でフィリピン口座を開設する際に注意したいのは、口座維持手数料と送金手数料です。口座維持手数料は銀行によって異なるため、事前に最低残高の額を確認しておきましょう。
また、送金手数料はどこの銀行においても発生します。手数料の負担を抑えるためにも、まとまった金額を一度に送るようにしましょう。
2年間取引がないと口座が凍結される
口座開設後、2年間送金や引き出しなどの取引がない場合、口座が凍結されてしまいます。手続きをすれば口座凍結を解除できますが、口座を開設した現地の支店に出向いて手続きを行わなければならないため、手間がかかります。開設後は何もしない状態で2年の月日が経過しないよう、定期的に送金や引き出しをするようにしましょう。
通帳口座とATM口座の番号が異なる
日本では通帳口座とATM口座番号が同一ですが、フィリピンの銀行において口座開設をした場合、通帳口座とATM口座は別の番号になります。
フィリピンは通帳とATMでそれぞれ異なる番号が割り当てられるため、送金時に必要な通帳口座番号を把握しておきましょう。口座番号は開設時に教えてもらえるので、忘れないようメモすることが大切です。
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まとめ
フィリピンには日本に支店を置く銀行がいくつかあるため、支店に足を運べばフィリピン口座を開設できます。開設後の注意点を考慮しながら送金していけばまとまった貯蓄ができるため、フィリピンでの資産運用に活用できます。
口座開設を考えているけれど、日本支店に足を運ぶのは不安、という方はOSSJにご相談ください。OSSJでは、海外の口座開設に関するご相談、開設手続きのサポートを行っています。
海外経験が豊富なスタッフがご相談から口座開設までフォローしますので、ぜひお問い合わせください。