【2024】海外赴任、駐在時の高額医療費はどうなる?健康保険や旅行保険で適応されるのか徹底解説
海外赴任や駐在中に病気やけがで高額な医療費が発生した場合、どのように対処すればよいのでしょうか?国内であれば高額医療費制度を利用することで医療費の負担を軽減できますが、海外ではその適用が難しい場合もあります。
本記事では、海外赴任や駐在中に高額医療費が発生した際の対策として、健康保険や旅行保険の適用範囲について詳しく解説します。知っておくべき補助制度について紹介します。
これを読むことで、海外での医療費負担に対する不安を解消し、万が一の事態にも安心して備えられるでしょう。
高額医療費制度は、病気やけがによる医療費が高額になった際に、一定の自己負担限度額を超えた分を支給することで、患者の経済的負担を軽減するための制度です。
- 高額医療費制度の基本
- 高額医療費制度の適用条件
2つのトピックについて詳しく解説するので、病気などで高額な医療費がかかりそうな時に役立ててください。
高額医療費制度の基本
高額医療費制度は、病気やけがによって発生する医療費が高額になった場合、自己負担限度額を超えた部分を国が負担し、患者の経済的負担を軽減する制度です。日本国内で国民健康保険や社会保険に加入している全ての人が対象となります。
病院の窓口や薬局などでひと月に一定額を超えて支払った場合、その金額を負担してくれます。ただし、入院時の食費負担や差額ベッド代などは含まれないので注意が必要です。
自己負担限度額は、被保険者の年齢や所得に応じて異なり、日本の平均的な所得の場合、1ヶ月の自己負担限度額は約80,000円です。低所得者はさらに低い限度額が設定されています。
高額医療費制度の適用条件
高額医療費制度の適応条件は国民健康保険または健康保険組合に加入している人です。
1つの医療機関においてその月の支払額が21,000円以上のものに限られ、入院と外来や医科と歯科などは分けて計算します。70歳以上の人は自己負担額をすべて合算可能です。
高額医療費制度の適応条件を正しく理解し、必要な手続きを踏むことで、医療費の負担を軽減し、安心して治療を受けることができます。
海外赴任、駐在時は高額医療制度は適用される?
海外赴任や駐在中に医療費が高額になった場合、国内での高額医療費制度がそのまま適用されるか疑問に思う方も多いでしょう。実際には、通常の高額医療費制度は海外では適用されませんが、代わりに「海外療養費制度」を利用することで補助を受けることができます。
海外赴任している人が高額医療制度が適用される範囲
健康保険組合や国民健康保険に加入している人は海外療養費の支給対象となります。ただし、日本国内で保険診療として認められている医療行為に限られます。
また治療を目的として海外に渡航した場合や、日本国内で治療ができないという理由で、海外で治療した場合は高額医療制度の適用外となるため注意が必要です。
海外療養費制度によって補助が受けられる
海外医療費制度によって海外で高額な治療を行なっても補助は受けられます。補助を受けるためには提出する書類の準備が必要です。
- 海外医療費支給申請書
- 診療内容明細書または歯科診療内容証明書及び日本語訳
- 領収明細書及び日本語訳
- 領収書原本および日本語訳
- 受診者の海外渡航期間が確認できる書類
- 同意書
6点の書類を準備する必要があるため、事前にこれらの書類を全て準備するつもりで診療を受けましょう。
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海外で病気になるとなぜ医療費が高くなるのか
海外で病気になると、医療費が高額になる理由はいくつかあります。まず、国によって医療制度が異なり、多くの国では医療費が自由市場で設定されるため、費用が高額になることが一般的です。特に、アメリカやヨーロッパの一部の国では医療費が非常に高額です。
海外赴任先で病気にかかり、現地での医療保険に加入していない場合、全額自己負担となるため、経済的なダメージが大きくなります。さらに、医療技術や医薬品の価格も国によって異なり、先進医療を受ける場合にはさらに高額な費用がかかる場合もあります。
適切な治療を安心して受けるためにも、事前の保険加入や情報収集をしておくとよいでしょう。
まとめ
海外赴任や駐在中に高額な医療費が発生した場合、高額医療費制度を活用するためにも事前準備をしておいたり、適用範囲を把握しておいたりすることは重要です。安心して海外生活を送るための万全の対策を講じておきましょう。
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