【2023】海外駐在者におすすめの資産運用は?iDeco・定期預金・仮想通貨など9種類の運用プランと選び方も解説

海外赴任中に資産運用をする場合、帰国後のことも考えて運用することが重要です。本記事では海外赴任者が可能な資産運用と、税の繰延べが可能なおすすめの運用プランをまとめました。
海外在住者はサービス利用が規制されることもあるので、まずはどのような資産運用が可能か整理してみましょう。その上で、自分のライフプランなどに合った運用方法を選ぶことが重要です。

海外赴任中にできる資産運用には、以下のようなものがあります。
- 定期預金
- 株式投資
- 債券投資
- 投資信託
- 仮想通貨
- iDeCo
- 不動産投資
- 貯蓄型保険
- 年金
それぞれの概要について、以下で簡単に解説します。
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定期預金:投資初心者向け

定期預金は低リスクな資産運用であるため、あまりリスクを取りたくない人におすすめです。
メリット
- リスクが低い
- 気軽に始められる
- 国によりキャピタルゲイン税なし
デメリット
- 株式等と比較してリターンは低い
- 高金利の銀行が見つからない可能性
- 万一時の口座利用について対応を計画しておく
日本の定期預金金利は低水準ですが、海外の銀行の中には高金利が提示されているケースもあります。もし海外銀行で定期預金をするのであれば、口座開設の資格があるかどうか確認しておきましょう。
株式投資:投資上級者向け

海外に証券口座を開設し、日本とは違う企業への投資をして資産運用することができます。
メリット
- 大きなリターンを得られる可能性
- 配当金が得られる
- 世界に投資できる
- 国によりキャピタルゲイン税なし
デメリット
- 損失が出る可能性
- 一定の資金力が必要
- 万一時の売買状況、口座利用について対応を計画しておく
元本割れのリスクを軽減するためには、投資先や投資する時期を分散することが重要です。海外企業に投資する場合、情報をしっかり集めてから行いましょう。
海外駐在者におすすめの証券会社として、以下が挙げられます。
- フィリップ証券
- FUTU
- IB証券
- Firstrade
海外在住先や投資先を考慮して自分にあった証券会社を選びましょう。また、日本に証券口座を開いている場合、海外赴任中は取引が制限される場合があるのであらかじめ注意が必要です。
債券投資:投資中級者向け

債券投資の場合、発行体によっては株式投資よりもリスクを抑えた資産運用が可能です。海外在住者であれば、日本では情報量が少ない現地の国や企業が発行する債券に投資する機会もあるでしょう。
株式投資をする場合と同じく、まずは海外証券の口座が必要です。
メリット
- 定期的に利子を受け取れる
- 投資対象の幅が広い
- 株式よりもリスクが低い傾向
- 国によりキャピタルゲイン税なし
デメリット
- 発行体によってはリスクが高い
- 株式よりもリターンが低い
- 短期での利益獲得はできない
- 一定の資金力が必要
- 万一時の売買状況、口座利用について対応を計画しておく
長期的な資産運用をしたい、リスク分散したいという場合には債券投資も検討してみましょう。ただし、発行体によってはリスクが高くなるため、利率だけではなく発行体の信用度の高さにも注目する必要があります。
投資信託:投資中級者向け

投資信託はラインナップが豊富であり、低コストで長期的な資産運用が可能です。海外在住中であれば、現地で人気の投資信託を選んで運用するという手段もあります。
メリット
- 個別株式投資よりもリスクが低い
- 積立投資が可能
- 多くの投資先にまとめて投資可能
- 国によりキャピタルゲイン税なし
デメリット
- 個別株式投資よりもリターンは低い可能性
- 運用中は一定のコストが発生する
- 損失が出る可能性
- 万一時の売買状況、口座利用について対応を計画しておく
株式投資や債券投資と同じく、海外証券の口座を開く必要があるため、口座開設の資格については確認しておきましょう。
仮想通貨

海外駐在中であっても、仮想通貨への投資は可能です。ただし、日本の仮想通貨の口座は海外在住者になると取引が制限・禁止されるため注意しましょう。
メリット
- 短期間で大きなリターンを得られる可能性
- 国や地域によっては決済手段として流通している
デメリット
- 値動きが激しい
- 決済手段として使える場が限られる可能性
- 国により売却時に想定外の高税率の場合がある
赴任先の国で仮想通貨の口座を開く場合、まずは口座開設の資格があるかどうか、利益に対する税制上の扱いなどを確認しておくことが重要です。
iDeCo(個人型確定拠出年金):投資初心者~中級者向け

海外駐在中の人であっても、条件を満たせばiDeCoへ加入可能です。
- 日本国籍を有する20歳以上65歳未満で国民年金の任意加入被保険者
- 65歳未満の第2号被保険者
- 第3号被保険者
自分で年金を作りたいという人は、海外に在住している間もiDeCoで資産運用することをおすすめします。
メリット
- 老後資産を自分で作れる
- 少額から運用が可能
- 増えた運用益に対しての税金は繰延べ(非課税)
デメリット
- 65歳に到達するまで資産の引き出しが不可能
- 海外居住者は掛金が所得控除の対象外
海外在住者がiDeCoに加入した場合、掛金は所得控除の対象外です。日本の非居住者と税金の関係については複雑な部分もあるため、まずは専門家へ相談することをおすすめします。
不動産投資:投資上級者向け

海外赴任中の国で不動産価格の上昇が見込まれるのであれば、不動産に投資するという手段もあります。
メリット
- ハイリターンを得られる可能性
デメリット
- 一定の資金力が必要
- 海外情勢が変わる可能性
- 売却に時間がかかる、もしくは売却の目処が立たない物件が多い
不動産投資は売買に時間がかかり、すぐに資金化が難しいため慎重なリサーチが必要です。海外在住先の物件に投資する場合は、不動産価格の動向に注意しましょう。
貯蓄型保険:投資初心者~中級者向け

海外赴任中は日本の生命保険に加入することはできません。ただし、海外の生命保険への加入は可能であるため、日本の保険とは運用の考え方が根本的に異なる為、利回りが高いものに加入して万が一に備えつつ資産運用するという手段もあります。
メリット
- 運用に手間がかからず、解約返戻金や満期保険金、ドル年金として運用益を得る
- 運用益は解約するまで税金が繰延べされるため複利運用を有効に活かすことが可能
- 確定した利益に対して一時所得として税控除が受けられる(日本帰国後)
- 契約者、被保険者を変更し、不動産のように運用しながら定期収入‧次世代への譲渡が出来る
- 受取人指定」が可能なため突然の万一時に確実に親族に資金移転可能
デメリット
- 短期の運用には向かない(ただし、2年目から生涯配当を受取るプランもある)
- 居住国によっては購入できない(制裁国、軍事政権国など)
- 運用初心者向けのため、値動きを見るのが好きな人には不向き
例えば、香港の貯蓄型生命保険であれば利回りが比較的高いため、もし香港へ駐在中であれば検討してみる価値はあるでしょう。他の国に居住中の場合は状況により、条件が変わる可能性もありますので、お問い合わせ、ご相談ください。
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海外駐在者の資産運用における運用プランとは

海外駐在者が資産運用をする際、以下の2つの運用プランがあります。
- 海外積立投資プラン
- 元本確定型海外積立投資プラン
これまでの経験や投資に対する知識などをふまえ、自分に合った資産運用を行いましょう。
海外積立投資プラン(積極型投資)
海外積立投資プラン(積極型投資)はある程度の投資経験がある人におすすめです。主な特徴は以下の通りです。
- S&P500を始めとする複数ファンド
- 平均年利回り9.93% (米国 S&P500の過去35年間平均より)
S&P500は投資先としても人気があるため、ある程度のリターンを狙いつつも無理はしたくない人にもおすすめです。複数のファンドを組み合わせることも可能であるため、長期的に海外資金を運用していきたい場合に有効なプランでしょう。
元本確定型海外積立投資プラン(安定投資型)
低リスクの資産運用を希望するのであれば、元本確定型海外積立投資プランがおすすめです。
安定重視の長期運用は、老後の資金や将来的な子どもの進学等にかかる費用を工面する手段として活用できます。積立投資においては長期的な運用をするほど有利になるため、リターンの目標額が高いのであれば、早く始める方が良いでしょう。
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リスクを確認し自分に合う海外駐在者向けの資産運用を選ぼう

海外駐在中であっても資産運用の選択肢は多くあります。定期預金のようにリスクの低いものと、株式投資や投資信託などリスクがありつつリターンも狙えるものをバランスよく組み合わせることが重要です。
ただし、帰国後にトラブルとなるような運用を避け、本人、ご家族がハンドリング可能なプラン選定をしておきましょう。また運用プランは今後のライフプランに合わせ、リスク許容度の範囲内で選択しましょう。
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